「売る?」

「うん。あ、もちろんお前にも金は半分払うよ」

「え―?」

さすがに少し考えた。正己のコレクションになるだけだと思っていたし、彼の性癖の一つくらいに考えていたし

売るって…売られちゃったら私、AV女優の仲間入りみたいじゃん?

「正己は見られてもいいの?」

「いいよ。むしろ琉嘉の身体を見せたいくらいだぜ?お前の身体、最高だし」

「ふーん…そんなに私とのSEXが好き?」

「うん、だから何度も抱きたくなるんじゃん」

──セフレとしてね

溜まった性欲の捌け口なのは、お互い様だし。

あたしも今までSEXした男の中では正己とが一番相性良かったし。

「なぁ、いいだろ?もちろん変な所には売らないしさ、できるだけ関東には出回らないようにするから」

「うーん…」

「いい小遣い稼ぎになるぜ?」

あまりにも熱心に頼む彼に、ちょっと珍しいなと思いながらも…私はしぶしぶ了承した。

「じゃ…いいよ。でもこの辺でバレないようにしてよ?」

「もちろん!俺だってバレたらヤバいし!金が入ったら渡すからな」

どれくらいの収入になるのかな?
でも、正己には必要ないじゃん?

この病院の院長なんだから。