はーちゃんは、あたしの好きな人もコレが初恋なのも全部しっている。



「ふ~・・ん。神崎といえば、昨日告られてたな。」


あたしの反応をみて、ちょっとつまんなそうになったはーちゃんが今度は昨日あたしが見たのと同じ事を言ってきた。


「は?何、はっちゃんも見たの?」

「うん。昨日は保体の委員会で遅くなっちゃったときにたまたま聞いてた。まぁ、最初の方しか聞いてないけど、なんか女が「呼び出してごめんね、神崎くん」って言ってたから、また告白されてんだと思ってさ。その後どうなったかは知らんけど。」

「なーんだ、最後まで聞いててくれたらよかったのに!!」

「んー・・・聞こうかと迷ったけど、昨日はお母さんに呼ばれてたから。」

「そっかー・・・」


はーちゃんの家はお金持ちさんで、すっごい豪邸に住んでいるの。
あたしも何回かお泊りさせてもらったけど、ベッドがとにかくでかい!!
昨日はたぶんパーティーかなんかだと思う。
中学の頃から、お母さんにお呼ばれされるとパーティーだとか言ってたから。

ほんとに、伶央・・・告白の返事どうしたんだろ・・・


「なぁ。神崎の事、気になんの?」

「ふぇ・・?」


はーちゃんが急に真剣に聞いてきたから、変な声が出てしまった。