「…あ、悪い。」


「いや、まぁいいけど…」



と言いつつも、伶央に掴まれていた腕を見ると赤くなっていた。

伶央の顔を見ると、心配そうな顔でこちらを見ていたので笑って見せた。



「大丈夫だよ。お昼、一緒に食べるんだよね?じゃぁ、昼休みが終わる前に食べなきゃいけないんだから!早く行こう?」



言い出したのは、伶央のくせに。


そんな顔されたら気、つかうじゃないか。

もっと、明るくしろよー!




そんな思いもこめて、伶央の腕を引っ張り教室へ戻った。