「おーお前の彼女はやっぱ美人だなー俺にくれよー!!」

と、富岡先輩と一緒に来た先輩の一人が言う。


「無理に決まってんだろー!!!?それに、初音はものじゃねーぞ!!」

ちょっと、不良系の言葉になったので律とあたしはびっくり。
こんな、笑顔の可愛い人が怖い言葉を放つとすごく怖いというのを実感した。


「ごめん。郁斗。不良なのよね。」


って困ったように言うはーちゃんがめちゃ可愛かった!!!


「伶央、今の時間空いてるだろ?少し外に行かないか?」

あたしたちの会話はほっといて、神崎兄弟はそんな会話をしていた。


えぇっ!!!?伶央出て行っちゃうの?!


あたしは、律とはーちゃんと目を合わせた。

伶央はチラッとこちらをみて、

「行く。」と答えた。

すると、はーちゃんが、


「それって、郁斗も行くの?」

「もっちろーーん!!!俺、主催者だもん。」

「ちょっと意味違うくね?」

「いいから。・・んで?だから?」

「あー・・・あたしたちも行っちゃだめ?」


はーちゃんは、少し上目遣いで首をかしげながらきいた。

だめだ。はーちゃんの必殺技が出た。

これは、誰もがハマってしまうはーちゃんの必殺技。
これに騙されない奴とか絶対にいないはず。