あたしはその視線をそらせないでいた。

すると―・・・


「・・・・・・なんか、ムカツク。」


ボソッと呟いた、律。

すると急に立ち上がって、伶央の方に向かっていった。


え、えぇぇぇええぇぇえええ!!!!?

「あいつ、何する気だ?」


ちょ・・・もしかして・・・


「神・崎・君!!!昨日、告白されてたよね!?付き合うことになったの!!?」


なんて、大きな声で伶央に質問していた。

あたしとはーちゃんはもちろん、クラスの皆も、伶央や伶央と話してた友達もビックリで時が止まったように固まった。


「・・・は?あー・・・いや、断った。俺、好きな奴いるし。」


しばらく続いた沈黙の後に、伶央は無表情のまま言い放った。

少し・・・いや、かなりほっとした。


律は、それを聞くと同時に「どうも。」って言ってこっちに帰ってきて、「やったぜ」みたいな顔をして自分の席につくと今ハマっているという携帯小説を読み出した。