こういう時って
本当のこと言ったほうがいいよね?
嘘ついて後でばれたら優花超怒る。
て分かってんのに
「うん。してないよ。」
口が勝手に動いてた。
「優奈まで嘘つくの?!最低!!う…ひっく…優奈も春斗も許さないから!!」
パタパタパタ
優花が教室から出ていく足跡が妙に大きく聞こえる。
教室は静まり返った。
さっきまでの迫力なんかなかった。
「あーあー優花に見られちゃったなあー」
横山くんはしゃがみ込んでいる。
けど別に気にしてないかのように見える。
普通にヘラヘラ笑っているのだ。
「な、なんで笑ってるの??これからどうしよう…優花に嫌われちゃった…」
私のその言葉に
横山くんがフッと笑った。
「また笑ってるし!なんでそんな余裕でいられるの!」
「別に俺優花のこと好きじゃないし」
彼の口から出た言葉に驚いた。
「え??!!じゃあなんでOKしたの??優花の告白を!」
そうだよ。
好きじゃないなら断ればいいはずじゃん。