「じゃああの遠距離ってのはなんなんだよ!!?」


今さら言い訳かよ・・・。



「だってわたしッッ・・・
小学校のころから・・・今日この今まで!!!
翔斗のこと好きだもんッッ・・・大好きだもん!!!」



「だから?」



「・・・っっ
だから・・・」




「だからなんだってんだよ。
オレはもうお前みてぇな奴好きじゃねぇ。
あん時のオレ、相当馬鹿だったんだな・・・。
お前みてぇな奴に惚れて、まじ損したわ!」




・・・そう・・・まじで馬鹿だった。


ちひろみてぇないい女がいるっていうのに。


それなのにオレは―――――・・・


あのとき、今・・・目の前にいる馬鹿を好きになってしまった。





「・・・もう一生関わんじゃねぇ。
オレにも・・・ちひろにも・・・!
航也にも真麻菜にも!!!」




オレはそう言い残し、屋上をあとにした。