「おはよー翔斗ーお♥」


・・・微風ちゃんが今日も翔斗くんに可愛く挨拶してる・・・。


駄目、見ちゃ・・・。


また泣いちゃうじゃん。


悲しむくらいなら


翔斗くんのこと嫌いって思えたらいいのに――――・・・



「ちひろー??
あんたなんでわざわざあたしの席に座ってんのよ??」


「ごめん真麻菜ぁ~
今日は居候させて?」

自分の席は・・・気まずいよ。

どうしてもあの2人の会話が聞こえちゃって・・・。



「・・・さては微風に妬いてるな?」



「・・・!!?」


真麻菜にピタリと言い当てられ、あたしは赤面することしかできない。


「図星☆ねー。
でも微風はアタックしてる分幸せと不幸があるのよ?
だけどアタックしたほうが絶対幸せは大きいわ!
そのぶんちひろはアタックしてないから損してるってわけ!」


真麻菜の言葉はすごく説得力がある。


「だけどあたしがアタックなんて・・・」


できないよ―――――・・・。