起動する間、風呂にお湯を溜めた。

濡れた服を脱ぎ去った。

エアコンの暖房を入れる。

「…早く…。」

メールをすぐさま確認した。

『メールが1件』と言う赤い文字。

開いて内容を確認する。

『ゆう、こっち雨だよ。そっちはどう?』

そんなメールだった。

すぐ返信をする。

『件名:ただいま
 本文:こっちも雨降ってる。俺濡れた(-_-;)』

送信する。

毎回返って来る返信が楽しみでならない。

俺が幸せで笑う時は

たぶん和也とのメール中以外にない。

髪を拭き、風呂場に行く。

もう少しでお湯が溜まりそうだな。

~♪~♪~♪~

「あ…かずだ。」

メールを知らせてくれる音楽。

メールが1件の文字をクリックする。

『件名:大丈夫!?
 本文:え~大丈夫なの?風邪引いてない?』

心配してくれる良い奴…。

俺、今すっげー幸せ…。

『件名:Re
 本文:大丈夫だよ。今から風呂入る。
    お前も一緒に入るか?』

そうメールを送る。

こんなメールを送る分だけ

俺は切ないと思う。

会えやしない恋人と入った気になるとか

俺的には結構苦しい。

それでも幸せだと思える瞬間。

『件名:Re:良かった
 本文:僕も一緒に入る~
    ゆう大好き☆』

泣きたくなるほど嬉しくて

幸せなんだ。

嘘でも言えるような言葉じゃない。

和也の本気の想いが伝わって

胸が痛くなるぐらい嬉しいんだ。