「本当?」

「あ、ああ…」

「るりのタメ??俺るりの兄貴の和也!よろしくな!って自己紹介してる場合じゃないんだった…」

「あ、橋本蓮っす」
連も加わったあたしのグループは、とにかく街を探しまくった。

「いない…」
やばい、泣きそう。
「相沢…」

「あたしがさっき止めなかったからだ!!!あたしのせいだ…」
涙が溢れてきた。

「相沢!お前のせいじゃないから落ち着け!」

「だって…」
涙が止まらない。綾香…ごめん…


ピリリリリ...

「あ…」
あたしのケータイ。着信相手は…綾香。
震える手で通話ボタンを押す。

「綾香...??」
となりにいた和也と連がびっくりした顔であたしを見る。

『るりっ…助けてえっ…」

「綾香!今どこ!?」

『多分…原国高校の前の倉庫っ…』

「今行くっ!!!!」

『早く…あいつらが…  あっ』

「綾香?綾香!?」

 ツーッ  ツーッ  ツーッ


「和也、蓮、原国高の前の倉庫!!!」

「了解!」
3人で、日付が変わった夜の街を駆け抜ける。
まにあって...!!!