「俺達も行くか。」


要にそう言われ、私達は部屋から出た。


「そう言えば此処って何処だっちゃ?」


「F町。」


「え゛っ?」


私の住んでいるQ町とは遠い。

この前も要に送ってもらった事があるけど、同じ方向だと思っていた。


「どうした?」


要は、私の顔を覗き込んできた。


「F町とQ町って遠いよな~って…」


「ああ、そんなことか。これが有るから大丈夫だ。」