「逃げろ。」


要は、そう言うと私の手を離し不良達と殴り合いを始めた。


目にも止まらぬ速さで不良達を殴り倒す要を見てポカーンとしていると、1人の不良が私の腕を掴んだ。


「へぇ~。結構可愛いな。」


不良男はそう言って私の頬を触ってきた。


「私に触んじゃねえ!」


パンッと音が鳴り、不良男の頬は私のビンタをくらい赤くなっていった。