「なあ、さいじょう!ここってどういう意味?」
「………」
「おーい、さいじょう?」
「………」
「さいじょう!!」
ぶちっ
わたしの中で何かが切れた。
「さいじょうじゃねえっつの!もがみだよ!もがみ!!何回言ったら覚えるんだよ、えぇ!?」
「あれ?あ、ごめんごめん」
「光、落ちついて…」
「落ち着いてられるか!今日こそは許さない!葵、止めないで!」
「ひぃ〜」
片平悠樹
こいつがわたしの大っ嫌いな奴だ。何年間一緒にいるとおもってんだよ。わたしと葵と悠樹は幼馴染みだぞ!?それなのに覚えられないこいつの頭はどうにかしてる。
一回病院に行ったほうがいいんじゃないか?
「や、ほんとにごめんって…な?」
「………っ!!」
わたしはこいつの謝り方に弱い。何故か可愛く見えてしまうんだ。わたしもどうにかしてる。
(…わたしも一回病院行くか?)
「今度何かおごってやるよ。な?ひかる」
……………
「やっぱ病院行け!ぼけー!!!」
「あれ?また間違った?」