朱莉の行きつけの美容院に
無理を言って予約を
入れてもらい

早急に連れて行かれ
長い黒髪を、アップに
まとめて結ってもらった後
  
目元を強調したメイクをされて
胸元の開いたドレスを
身に纏って、お店に出る
準備が整っていた。

その姿は、まるで原石のように
輝きを放っていた。

「これが、私・・・」

鏡に映る自分の姿に、私は
驚きを隠せないでいた。
     
その様子を、朱莉は微笑んで
見つめている。

朱莉の知り合いの伝で、違う
お店の女の子が二人、手伝い
に来てくれていたので挨拶を
交わした。