荷物が流れてくるレーンから自分の物を探す。


『…あった』


お母さん好みの大きいピンクのバッグが目立っててすぐに分かった。

目立っててちょっと恥ずかしい…。


だけど家に大きいバッグがこれしか無かったんだよね…。

何せ、ほぼ夏休みいっぱい居る予定だから。


別に知ってる人居ないんだし…。


そう言い聞かせて自分の前に流れて来たバッグを取った。


「はい、良いですよ~」

出口の前に居たお姉さんに、荷物と券が合ってるか確認して貰い、出口を出る。

…春子おばさん何処だろう…。


キョロキョロと辺りを見回す。


「美海~!!」