風に吹かれる髪を耳にかけ、窓から海を見つめる。


『綺麗……』

「ここの海は1番さぁ」


おじさんが自慢気に言う。

でもおじさんが言うのも分かる。

だってこんな綺麗な海見た事無い!


「ほら、もう着くよ」


おばさんが指を指した方を見ると…

“めんそ~れ~美ら島”

ってのぼりが橋の終わりに風でパタパタとはためいて居た。