「本島と結ぶ橋が何年か前に出来たわけさ、だから船より全然早く着くよ」

『そうなんだ!知らなかったぁ…』


驚きながら駐車場に着き、車に乗り込んだ。



「もうすぐ橋さぁ」

しばらく走ってから言ったおじさんの言葉に窓を開けて、外を覗く。


窓を開けた瞬間、気持ちの良い風が吹いてくる。


『…わぁ~……』


渡り始めた橋、両サイドから海が見えて来てため息に近い声を上げる。