“キィー…”


ゆっくりドアを開けると
中に入るといきなり参加者やその親の視線が“バッ”と私に集中した。




わっ!


思わず後ろに下がりそうになった。



さすが本番前。


みんなの視線が殺気みたいに痛い。



でも視線を振り払って私は部屋の中に入って行った。








「ねぇ、あの子だれ?」


「見ない子ね」


「初心者かしら?」


小さい声でそうやって囁く声が聞こえた。




よかった・・・


幸い、私のことはわかってない。




少し安心して顔をあげた。



すると、ある親子と目が合った。










えっ・・・・