それでも私は一歩進めたことに

大きな達成感を抱いていた。

今日をきっかけにまた頑張ろう。

教室にもどったわたしは、

最高の笑顔で純の元へ行った。

『純!話せたよ~』

『よかったやーん!
 本間によく頑張ったなあ^^
 はい、じゃあ師匠の彩先生にも
 報告してきんしゃい。』

そういう純の隣には彩が心配そうな

顔をして立っていた。

そっか、やっぱり彩もすごい心配して

くれていたんだよね。

ごめんね、ちゃんと言えばよかった。

このまま順調な片思いの日々が

続けばよかったんだ。

人生っていうのは良いことがあれば

苦しいこともある。

まだまだそんなことには気付けて

いない私でした。