今私がいるのは1年B組から少し離れた

誰も使っていない教室の前に、

3年生の先輩といた。

実際この3年生の先輩が誰かも知らないし

さっきからこの先輩黙ったままだ。

『あの、どうしたんですか?』

ずっと続いていた沈黙を破ったのは私った。

『いや、あの実はな・・』

そう頭を掻きながら話す先輩に、

状況がまったくつかめていない私。

『その前に俺のこと知ってる?!』

『いや、知らないです・・』

『やっぱそうやんな・・
 俺3年の島田っていうねん。
 
 ずっと前から渡辺さんの事
 気になっててんやんかあ。
 
 ほら自分小池と仲いいやろ?
 俺小池の先輩やねんか。
 
 よく小池の彼女とおる所見て
 仲良くなりたいなあ・・って思って。』

あまりにも急にいわれたもので

正直びっくりだった。

でもそう言われて嫌な気持ちになる

女の子はいないだろうし、

私も実際とてもうれしかった。

そしてまた島田先輩が

『付き合ってとは言わんわ。
 急すぎてびっくりやろ?笑
 やからせめて友達になってくれへん?』

それぐらい私だって全然いい。

この日私達はアドレスだけ交換して

あとにした。