はぁ!?



「確かにそうだけど、
もっとロマンチックな事、言えないの!?
例えば、"乃亜と夜景が見たかったんだ"とか、
"今夜は乃亜と一緒にどこかに行きたいんだ"とかさ。」


「じゃあ、今夜は乃亜と一緒にどこかに行きたいんだ。」



リンがニコニコと棒読みで言った。


はぁ…

あきれた。



「こんなんじゃ、あたしの彼氏なんてまだまだね。」



ぷいと夜景に目を移す。



「でも、好きって言ったじゃん。」



何言ってんの!?コイツ!



「だって、それは"言わないと永遠にサヨナラ"ってリンが言ったから…」