FMラジオから流れるジャズを聴きながら、高速道路を走るあたしたち。

窓から見えるビルの夜景がすごくキレイ。


ふと右を見ると、運転に集中している上品なリンの横顔。


あたしの妄想とあって、完璧なルックスだ。


これが現実で、賢がいなかったら絶対好きになってなぁ…



「なぁに??」


「へ?? な、何でも無い…」


ヤバ…

つい見とれてた…



「ね、ねぇ、何でドライブなの??」



今のあたしの失態をごまかすようにして、リンに聞いてみた。



「だって、彼氏とドライブデートするのが夢なんでしょ?」