次の瞬間、周りにいた人達が一斉にあたし達を見た。


「ちょっ!?先輩!?みんな見てますよ!」

焦ったあたしは、なるべく小声で言うと

「別にいいじゃん。気にするなよ。俺はヒカリが一番可愛いくて大好きなんだから」

先輩はそういうと、あたしをギュッと抱きしめると、またあたしの頬にキスをした。


先輩…もしかして、あたしを元気づける為にワザとこんな事をしてくれたんですか?


先輩の腕の中でドキドキしながら

あたしは小さく「ありがとう」と呟いた。