「あ、あたし…」


突然、思いもしなかった永井くんからの告白に、どうしたらいいか分からない。


「あたし…」



「なんで…俺じゃないのかなって…何度も想った。俺なら…田崎さんをこんな風に悲しませたりしないのに…」



切なくなるような瞳で見つめると、あたしの髪に、そう…と触れた。



思わず、ピクリと体を強ばらせる。



少しずつ近づいてくる永井くんに…あたしは、思わず立ち上がって逃げようとした。


けど…腕をガシリと掴まれて…逃げる事ができない。



「俺なら…悲しませたりしない…絶対に。元カノとなんて、2人で会ったりしない。例え君が許しても…俺は行かない」


「永井くん…やめて…」



それ以上…言わないで…。