「田崎さんって…鈍感だね」
フッと、呆れたように笑う永井くん…。
「永井…くん…?」
次の瞬間…体をグイッと引き寄せられて…あたしは、永井くんの腕の中にいた。
「えっ!?ちょっと!?永井くん!離して!」
ジタバタして離れようとしても、永井くんの力は強くて…離れる事ができないよ…。
「本当に鈍感だね。どうして気付かないかな?俺の気持ち」
なに?どういう意味…?
「俺…ずっと田崎さんのこと好きだったんだよ…」
「えっ…?」
ウソ…そんなこと…何も気づかなかった…。
ようやく離してくれた永井くん。
あたしの瞳を真っ直ぐ見つめて
「俺…田崎さんが好き…」
そうハッキリと言われた。