「公園に1人で入ってくのが見えたから…なんか気になって」



「えっ?」



「だってさ、いっつも先輩と一緒じゃん。だから…なんかあったのかなって」


「永井くんて、優しいね」


同級生の事、そんなに心配してくれるなんて。


「ありがとう」


「別に…お礼言われる程でもないけど…。そこ、座っていいか?」


あたしの隣を指差しながら言う永井くんに「あ、うん」と言って、少し端っこに寄った。


「サンキュー」と言うと、ゆっくりと少し距離を置いて腰を下ろした永井くん。



「で、誰が大馬鹿者なの?話、俺で良かったら聞くけど」


チラッと横目であたしの顔を見て言った。