「あんたね、相手は元カノなんだよ。あたし、同じ中学だったからよく分かるのよ。ボーっとしてたら、先輩取られるよ!」
「そんな事言わないでよぅ~」
そんな事じゃないといい?よく聞くのよ!?と迫力満点に迫る美空。
「こんな事、言いたくないけど、2人は本当に仲が良かったの。誰にも邪魔できないぐらい。お似合いで仲が良かったのよ」
分かってるよ…それぐらい。美空に言われなくても…。
「昨日、2人で話してるの見たから…それぐらい…分かってるよ」
ヤキモチ妬くぐらい…お似合いだったもん…。
「分かってるよ…それぐらい…」
俯いて唇噛み締めた。
思い出すだけで、不安で押しつぶされそうだよ…。