「あ、あの…!?」端から見たらストーカーみたいなあたし。

もしかして変な人だと思われちゃったのかな？と戸惑っていると

「あなた、同じクラスの田崎さんでしょ？あたし、坂本美空。よろしくね」


そう言って笑う美空の笑顔は、女の子のあたしから見ても可愛くて。


パッチリ二重瞼にキラキラした瞳。


柔らかそうなプックリした唇は、ドキドキしてしまうくらいに艶やか。

165cmはある長身に羨ましいぐらいの胸。

スカートからスラリと伸びた足がまたメチャクチャ羨ましいぐらいの長さ。あたしとは、大違いだ。

もしも、あたしが男の子なら、きっと好きになっていただろう。


思わず見とれているあたしに

「あの先輩。同じ中学だったからよく知っているんだ。」

と、驚きの言葉。


「えっ!?そうなの!?先輩の事、知っているの!?」


気づけば夢中になって先輩の事を聞いているあたしがいた。