何で柚舞なんだよ…?

何で他の奴じゃないんだよ…?


なぁ

何でなんだよ…


「ん…
蒼…人」

「どうした?」


話しかけたのに返事がなくて、腕の中の柚舞を見ると今もまだ規則正しく寝息をたてていた


「なんだ…
寝言か…」


そう呟くと、柚舞はギュッと抱きついてきて一筋の涙を流していた


柚舞の方が俺なんかよりもっと、不安なんだよな…

もっと、苦しいんだよな…


俺が不安になってどうすんだよ


俺は、柚舞の不安を取り除いてやらないといけないのに、俺が不安になったら柚舞も不安になるよな


よしっ

これからは、俺が柚舞を支えていくんだ

柚舞の不安を取り除いてやるんだ