「お母さん…?
蒼人…?」


柚舞は、俺とおばさんの名前を呼びながら目を覚ました


目を覚ました柚舞は、ここがどこだか分からないといった表情をしながら、キョロキョロしていた


「柚舞はね、練習中に倒れてここに運ばれてきたのよ」


おばさんの言葉に納得したような顔をした


「柚舞
もう体調は大丈夫か?」

「ちょっと頭痛いけど大丈夫」

「何で体調が悪いこと言わなかったんだ?」


「それは…」と柚舞は口籠もる


「どうせ柚舞の事だから、俺達に心配かけたくないとか思ってたんだろ?」


俺の言葉を聞いた柚舞は、何で分かったのみたいな顔をして目を見開いていた


やっぱり、図星か