静かに涙を流す俺におばさんは、ハンカチを差し出してくれて、優しく背中を擦ってくれた


そんな時、診察室のドアが開いて中から意識のない柚舞と先生が出てきた


「ご家族の方は、中へどうぞ」


先生の言葉におばさんは診察室の中に入って行って、俺はそのまま病室に運ばれていく柚舞に着いていった

柚舞が運ばれたのは、1人部屋の病室で柚舞が寝ているベッドの下から椅子を出して座る


傷ひとつない柚舞を見ると止まったはずの涙がまた溢れそうになる


柚舞が起きた時に俺が泣いていると柚舞が心配するだろうし、格好悪いから溢れそうな涙をグッとこらえる


柚舞は、たくさんの事をこんなちっちゃい身体の中に詰め込んでたんだな

俺達に心配かけないように