「蒼人」


呼ばれて振り替えると担架を持った監督が立っていた


「先生
俺が連れていきます」


真剣な顔の俺に気付いたのか、先生は頷いてくれた

「そうか
分かった
蒼人、任せたぞ」

「はい」


俺は、ぐったりとフロアに倒れている柚舞の足と腕に手を回して持ち上げ、保健室に連れていく



俺の腕の中に居る柚舞は、温かくて


何だか、安心できた


保健室に着いてから、柚舞いをベッドに寝かせて近くにあった椅子に座る