SIDE柚舞

「誰か、やりたい奴居るか〜」


校庭の近くにある紅葉やいちょうの木が色付いてきたこの頃


やって来た学園祭の季節


今年の学園祭のテーマは“音楽”らしい


音楽って…


学園祭じゃなくて、音楽祭になっちゃうじゃん



なんて思ってたら前の席の加凛がクルッと後ろを振り向いた


「ねぇ、柚舞〜
一緒にやらない?」

「いいけど何するの?」

「う〜ん
歌でもやらない?
柚舞、歌うまいし」

「いいよ」

「先生〜!!
あたしと柚舞がやる〜」

「おっ!!
やるかっ!!
じゃあ、うちのクラスは三木と羽山で決定
じゃあ、次はクラスの出し物を決めるぞ」