「加凛、優斗
ばいば〜い!!」

「ばいば〜い!!」


部活が終わってから、蒼人と一緒に話ながら家に帰る

あたしの家と蒼人の家とでは、方向が逆なのにいっつも送ってくれる


「蒼人、寄っていく?」


目の前にあるあたしの家を指差しながら、蒼人に聞く

「ん〜
今日は、遠慮しとくわ」

「分かった
じゃあ、また明日ね」

「あぁ」


あたしの家と蒼人の家とでは、方向が逆なのにいっつも送ってくれる


蒼人のそんなさり気ない気づかいが、好きだなぁ何て思いながら蒼人の後ろ姿を見送って、後ろ姿が見えなくなったら、家の中に入る


「ただいま〜!!」

「柚舞、お帰り」

おいしいご飯を作って待っててくれるママ

「今日も、お疲れさま」

テレビを見ながら、優しく迎えてくれるパパ


「すぐご飯するから、着替えて追いで」

「は〜い!!」


着替えてから、家族3人で話ながらご飯を食べる


大切な恋人と親友と一緒に大好きなバスケをして、家に帰ったら、大好きなパパとママと一緒に楽しい話をしながら、ご飯を食べる


今のあたしには、普通にしている事が、本当の幸せなんだって、気付いてなかったんだ