ものすごく不安な気持ちの中、あたしは学校へ入った。





「うわぁ…何この雰囲気…」

学校のすさまじいオーラや生徒の服の豪華さで
自分がいかに場違いかを思い知らされた。




そう思いつつも、田代に手を引かれ足を進めていった。






まもなくして、田代は足をとめ
「お嬢様はここでお待ちを。」と言い、あたしの目の前の部屋に
入っていった。






上を見上げるとそこには【職員室】と書いてあった




「ここが職員室だったのか…道、覚えておけばよかった…」


何せこの学校は広すぎる。何度も何度も回っても覚えられない気がした



ただただ、あたしは田代に手を引かれてついていくだけだったので
ここにどうやってきたのか覚えていない。




ガララッ

どこでも聞くような引き戸の音がした後
職員室から田代と40代くらいの男の先生らしき人がでてきた。



「プリンセス、こちらです。」
そういわれるがままに、田代と先生らしき人の後ろを
トボトボと着いていった。