~ヴァンパイア界・国王の城~ 『ふふ。なんて美しいんだ・・・』 薄く、暗い部屋で誰かが不適に微笑む。 その人物の目の前には、 青白く光る縦長の水槽の中に、まるでホルマリン漬けにでもされているように・・・。 “ヴァンパイア界の女王”がその中に入っていた。 『・・あと・・・一人だ』 その水槽の隣には、もう一つの中身が空な水槽が一つ。 『この国の“元”姫君・・・君だ。ミリヤ』 ーーーーーーー ーーーー ーー