「〇〇中の近くだよ」
「俺より近いな、おくって行くよ」
「えっでも」
断れなかった
一人でいるのが怖くて…
「いいって!帰ろっか」
「うん、じゃあ遠慮なくっ!」

「ははっかわいいな~」
「からかわないでよ~」
そう言って私がすねると
蓮は笑った…

蓮といると楽しくて
何もかも忘れられたのに…

あっというまに家についてしまった

「じゃあこの辺で、送ってくれてありがと~」
「いいって!じゃあな」
「ばいばい」
寂しいよ…蓮…
気づいたら私は蓮を後ろから抱きしめていた

「えっ…まゆ?!」

「ちょっとだけこのままでいさせてっ」

私何してんの?!
そう思いながらも離れたくなかった
きっと、誰かに自分の弱さをわかってほしかったんだ…

「まゆ…」
そう言うと、蓮はゆっくり私の腕を解いて私の方を見た

私は思わず下を向いた
気づかない内にでていた涙を見せたくなかったから…

「まゆ…どうした?」

涙をふいて私は笑顔で言った
これ以上蓮といると
本当に離れたくなくなっちゃうから…

「蓮ごめん!ちょっといろいろあって…私帰るね、ばいばい」

私は家まで猛ダッシュ

本当バカだ私…
明日どんな顔して会えばいいの~