生きている意味がわからなくて…
何度も死にたくなった。
でもそのたびに優弥の笑顔が頭に浮かんできて
「生きて…」
そう言われているような気がした。


そして私はそのまま高校生になった。


ちゃんと生きよう。
そう心に決めたのは一通の手紙だった
それは優弥からだった…優弥のお母さんが私に送ってくれたみたいだった

「まゆへ。
この手紙を読んでいると言うことは…
俺はもう生きてないんだなぁ…
まゆのことだから死のうとか考えてるだろ?
だめだからな!絶対だめだから…
まゆには俺の分まで生きてもらわないとな!
俺がさぁ、癌だって知ったとき、一番に浮かんできてのはまゆの顔だったんだ。俺の癌は進行が早くて…あと3ヶ月生きられるかどうかって言われたんだ。
信じられなかったし、信じたくもなかった。
まゆとずっと離れたくなかったから…。
でも、まゆを悲しませたくなくて…ごめんな。
入院してる時、ドアが開くたびに何か期待してる俺がいた。まゆが来てくれるんじゃないかって…
でも入院して3ヶ月がたって、もうあきらめてた。俺はこのまま死ぬんだって…
そんな時まゆが現れた。
すごく驚いたしすっごく嬉しかった。