それでも優弥のそばにいたくて…

「優弥っ!」
「ま…ゆ…何で?」
「優弥のバカ。バカ…」
私は優弥を思いっきり抱きしめた

優弥の匂いがした
優弥…暖かいよ。

「ずっと会いたかった」「俺…」
「優弥!優弥はまだまだ生きるんだよ。私を…1人にしないで」

本当は優弥が1番辛いはずなのに
私ばっかり泣いて…
わがままでごめんね…

「まゆ…好きだよ。だから別れたんだよ…もうまゆを苦しめたくないから。だから…もう来るな」
そう言って布団に潜った

ちがう…
「ちがうよ優弥!優弥と一緒にいれないことが1番辛いの。寂しい…優弥がいないと寂しくて死んじゃいそうなのっ」

必死だった
優弥が好きで…好きで…大好きだから…

優弥…
私知ってるよ
優弥の肩が震えていたこと
初めて優弥の弱さを見たよ…

「そんなこと言うなよ」
優弥はゆっくり私を抱きしめて言った

「離したく…なくなるじゃん…」
「優弥…大好き」
「俺も…」

そっと唇が重なった

優弥が笑った
私も笑った…
幸せだった

優弥の笑顔は私の太陽みたいなものだったよ…



それから2ヶ月
私は毎日病院にかよった
優弥は私が病室に入るといつも笑顔で迎えてくれた