「俺はまゆの支えになれるかな?」
「うん」
「俺が絶対守るから」
「うん」
「もう悲しい顔するなよなっ!」
「えっ…?」
「なっ!」
「うん!ありがとう」

優弥のほっぺが少し赤い「優弥~照れてる?」
「バカっ照れてねーよ」
2人は笑った。


まだ中学生だった私たちは
ずっとこの幸せは続くと信じていたんだ

優弥…ごめんね
何も気づいてあげられなくて…


付き合い始めて半年がたったころ…
優弥は一週間学校に来なかった

ずっとただの風邪だと思っていた

「まゆっおはよ」
「優弥!大丈夫だった?」「おぅ」
「よかった~」

この時優弥は一瞬寂しい顔をしたよね…
気づいていたのに…
気づかないふりをした
私最低だね…


「まゆ…別れよ」
一瞬耳を疑った
冗談だと思った
なのに…優弥は見たことないくらい真剣な顔だったから

「わかった」

何で何も聞いてあげられなかったの?
この時止めていれば…

優弥は少しでも楽になってたかもしれないのに


私が優弥の癌に気づいたのは3ヶ月を過ぎた頃だった。
優弥は寝たきりの状態で…
もう元気な優弥はどこにもいなかった