「私だって…会いたかったよ」



「ごめん、和海。俺…まだ和海が大好きなんだ」



泣きそうな声で、震える体で、尚人は一生懸命話してくれた。




「私だって、まだ尚人の事大好きなんだよ?」



「本当に…?」




尚人は顔をあげて私を見た。



私は笑って頷く。




「和海…ありがとう。じゃあ、これ…貰ってくれる?」




尚人がおずおずと取り出したのは指輪だった。