あたしは押さえられなかった涙を
カズヤの胸の中で流した。

「んっ…、もぉ大丈夫…!」


『そか。…頑張って来いよ。』


「はい!かみさま!」


あたしが敬礼すると
カズヤはキョトンとした。

「カズヤの苗字を訓読みしましたーっ、だってあたしの事2回も助けてくれたし…。
カズヤは神様です。」


『はははっ…。そーゆーこと。』


「うんっ!!じゃあ行ってくる。」


『おう!行ってこい!』


笑顔で手を振るカズヤを背にあたしは面接へ向かった。






まだドキドキしてる。




本当に嬉しかった




街中で人に見られて恥ずかしいはずなのに…




あたしに泣く場所をくれたカズヤ







よしっ!面接頑張るぞっっ




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