「カズヤまで笑ってんじゃないわよ!」



向けていた視線を先生からカズヤに変えると
奴は腹を抱えて笑っていた


「は〜?」



『あんた、おもしろいね』


目を細ませ笑っていたカズヤに
少しだけ

ドキンってなったのは内緒の話。













初っ端の授業でカズヤは爆睡。


転校生のくせによくあんな態度とれんね。

尊敬するわ。



休み時間はお決まりの質問タイム。



『カズヤくん、彼女いんのー?』


「いないよ。最近別れた」


『番号教えてー』


「いーよ。………はい」



あつかましいようだがあたしも一応隣で聞いていた。


『な、なぁ、マイ!!』



「は、はい!!」


いきなりカズヤに名前を呼ばれてびっくりして声が裏返った。


『ぷっ!』


「笑うな!」


『おい、カズヤー。
この女はやめた方がいーぜ』

カズヤの前の席のヨシダが少しニヤッとして言った。

『え、なんで?』


カズヤも…聞くなよ!!



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