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あたしたちはまっすぐデパートの駄菓子屋コーナーへ

『あーっ、これ、サユリにいいんじゃない?』



「どれどれ?」



『…なんで駄菓子屋セット?』



カズヤが不思議そうに商品を眺める。




『だってサユリ、駄菓子に囲まれて死にたいって言うぐらい駄菓子ヲタクだもん。』





『へーえ。』


納得してないカズヤ。


「サユリは現代のお菓子より
昔ながらのお菓子の方が
自分に合ってるんだってよ?」



『なんだそれ。』



あたしが説明するとカズヤが少し笑った。



「カズヤ、欲しーの?」



『んなわけないだろ。ガキじゃあるまいし。』



『あははっ、後から言っても買ってあげないよー。
ねーマイ♪』




「うんうん」



『ちーび。』



そう言ってカズヤはあたしの髪をくしゃってする。


これ、カズヤが転校してきてから恒例になった。



175ぐらいのカズヤには
150のあたしは小人だもんね。



『じゃ、会計して…ナルミがラッピングする!』


「うん!よろし…………あ…」



『なに?マイどした?』



「うん…ちょっと…」


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