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『……っごめん……』


「いーよ。…辛かったね。」


そっとカズヤを抱きしめた。


『マイ…』



「ん…?」



『俺…』


「……?」


『ううん、やっぱりいい…』


「そう…。
言える時でいいよ?」



『大丈夫…。ごめんな。

片付けよっか。』



「うんっ。」



カズヤが言いかけた言葉が
今思うと

どれほど重い言葉だったか…









「カズヤーありがとう。
終わりだよっ」




『ふーよかった。
約束には間に合いそーだな♪』



「カズヤこの後なんか予定あんの?」



『特に…。』



「じゃあ一緒に街行こうよ。ナルミとあたしとカズヤで♪」



『わかった。暇だし。』



「よし!じゃあ行くぞっ!」





あたしは職員室に行く事、つまりケーキの事をすっかり忘れていた。






「あれ、カズヤ、自転車じゃないの?」



『あ…、うん。
壊れちゃってさ…』




「そうなんだ。
あたし自転車出してくるから校門で待ってて。」




『うん。わかった。』




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