「…悪かった、な」 リョウがそう言って、 あたしの両手に何かを握らせて、 部屋のドアの前に立つ。 「…給料三ヶ月分には程遠いけど、最近のバイト代三ヶ月分…」 それだけ言って、 リョウは部屋を出て言った。