「それでケイスケが肩と右胸打撲しちゃってー」

『…最早、事件だね』

「あは、そーかも(笑)♪
で、さすがのケイスケも痛い思いして、思い知ったんじゃなーい?最近パチンコ行かなくなったよー」


痛い思いって…どんだけの苦痛だったんだよ…。

正に力技だな。


打撲で済んで良かったと思う、下手したら殺人だし…。


『…そーなんだ…』


ケイスケくんの肩と右胸の病状が気になるが、ここまでユミが呆気らかんと話すって事は大した怪我じゃないんだと思う。

…そう信じたい。


「うん♪
だからーミキもあたしみたいに?まぁ暴力沙汰はお勧めできないけどー(笑)、
ハッキリ文句は言った方が良いよー」



意外。


知らない間にユミはユミの問題を解決してた。


愚痴って、それでスッキリして、また頑張ろーって、それでリセットしようとしてたのに。


あたし、成長してない、な…。


……落ち込むなぁ、もう…。