まあ、そんな事有るわけがない。


ふあ〜…。

暖かい太陽により、私は睡魔に襲われた。



─…。


何分経ったのだろう。

私は草が揺れる音で目を覚ました。

「遅れる!遅れる!」

目の前を白いウサギが横切った。

二足歩行のそのウサギは懐中時計をもっている。
確実にウサギの手より懐中時計の方が大きい。


この時、私は確信した。

─この世界は物語の中なんだ。