公園に着くとみなはブランコに乗っていた。
月の光がみなを照らしていた。

学校で出会っても
話すどころか、目も合わさなくなった。

そんなみなと今更なにを話すと言うんだろう・・

家を出たときにはなにも不思議に感じなかった
事が、今になって頭をよぎる。


「・・・みな」

うちは小さく呟いた。

みなは泣いてた。

その悲しそうな目でうちを見てきた。

「・・か・・な・・かな・・・かなあー!!」

みなはうちに抱きついてきた。
泣きながら。

うちはいつの間にか、

「みな・・ごめん」

そんな言葉を口にしていた。