「ごめん。別れよう」

急にかいとの口から、
別れの言葉が。

いつかのゆうじとの事を
思い出した。

あのときと一緒。

ただ、かいとはちゃんと目を見て言った。

きっと・・本気なんだ・・


「いやだ・・ねえ・・かいと??」


「うん?」

いつものように優しいかいと。

「一つ聞いていい?」

・・・沈黙を破ったのはかいとだった。

「いいよ。何?」


ゆうじの時は別れが怖くて
聞けなかった。

別れる理由。


今度こど、逃げずに聞きたい。